3 月 28 2008
観光タクシードライバーの小噺 豆腐4
◆奥丹、変な名前!
南禅寺の豆腐を代表する。350年前、奥丹は丹後屋といい、精進料理を作っていた。丹後屋は奥の丹後屋、中の丹後屋、口の丹後屋と三軒あったが、いつしか、中と口の丹後屋が絶え、奥の丹後屋だけが生き残り、奥丹といわれて湯豆腐専門になり今日まで栄えている。
◆森嘉の豆腐がヒットしたのは?
嵯峨豆腐を代表し、創業は幕末。天龍寺御用達として出発し、現在5代目。森(もり)嘉(か)が脚光を浴びたのは戦後。天龍寺の僧が、歌人の吉井勇のもと へ、森嘉の豆腐を手土産に持って行ったことにあり、これを気に入った吉井勇は、「うつし世の淡々とせし味はひは嵯峨の豆腐にしくものぞなき」と詠んで雑誌 に紹介した。これが嵯峨豆腐・森嘉の名を、一躍全国にひろめるきっかけとなった。質のよい地下水と厳選した大豆、ニガリの代わりに澄まし粉(硫酸カリウ ム)を使って、まろやかであっさりしている。ただ、一般的にニガリを使わないとコクがないといわれているが、コクをとるか、あっさりをとるか、京都の豆腐 の岐路にある。
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