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4 月 12 2008

観光タクシードライバーの小噺  お酒1


 ◆日本酒の始まり
古代エジプトや中国における酒の歴史から比べると大変に新しく、日本では『日本書紀』にやまたの大蛇を退治するくだりで酒がはじめて登場する。日本の酒は、はじめから麹を使って造られてものではなく、『古事記』には米を嚼んで酒を造ったとあり、口かみの酒が日本の酒の原型であったという説が有力。「酒を醸す」は「嚼(か)むす」に由来している。その後、噛んで造った不味い酒に代わって、帰化人たちが麹の応用という画期的な手法で、日本酒が発展してきたものと思われる。

◆処女が噛んだ酒はうまい!
古くは清浄な処女が米を噛み、器に吐き出して、酒をつくった。女をカミさんとかオカミさんと呼ぶのも、この「かむ」からきたという。また、酒は「キ」とも読み、キサキ(后)は「酒栄き」から出た言葉で、良酒ができることを祈る意があった。このように、酒造りは、女性、特に処女の専売特許といってよい傾向にあったようだ。

◆酒の語源は『栄え』
古代の人々が神前に酒を供え、種族繁栄や五穀豊饒を願い、人々の『さかえ』あらんことを祈ったことは、想像するまでもなく、酒は『さかえ』→『さけ』と呼ばれるようになったものと思われる。また、「御酒」「神酒」などのような「キ」は「気」「不思議」からという説があって、酔う気分を不思議とした。それに加えて、「キ」は「血」「乳」に通じるもので、精気の含んだ液のこと。


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