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4月
30

観光タクシードライバーの小噺  焼きもの6

◆伏見人形
伏見人形は17世紀後半、伏見で始めて作られた型作りの土人形である。伏見稲荷の参道や伏見街道で、祈願成就を願って売られ、土産物として日本全国に運ばれ、各地に生産技法が伝わった。各地には土の雛人形があるが、伏見で雛人形は作られていない。京都では裂地で作られた衣装雛が流行していたため。明治後半以後は、土人形の生産は廃れ始め、現在、伏見で人形を作るのは、丹嘉ただ1軒。
【丹嘉】本町稲荷上ル久野病院手前西側/℡075- 561-1627
◆かわらけは万能の器!
かわらけは素焼きされただけの土器のこと。「かわらけ」を漢字で書くと「土器」と書く。古代の酒器は食器と同じくカシワの葉を杯としていたが、土器が作られるようになると素焼きの「かわらけ」になった。現在でも神事に用いられるのは、その名残である。江戸時代後半まで、今日の使い捨て紙コップと同じように用いられていて、飲食用、灯明皿などに使われた万能の器。
◆土鍋は(なべ)!
土鍋は生地の目が荒いは素焼きの鍋で、身の部分のみ素焼きで、ふたは釉薬をかけたものが多い。釉薬のかけたふたには、貫入(ヒビ)が入っている。目が荒いために、過熱したときに膨張の余裕があることにより、割れにくいといわれている。ひび割れすることがあるが、粥などを炊くと目が詰まる。古代の土器の性質を今に引き継いでいる。「なべ」の語源は、「魚、菜」を調理する「瓶(かめの類)」、漢字で「」と書く。金属性の鍋は「かななべ」。「かななべ」の方が一般の普及してしまい、土器製を特に「土鍋」と呼ぶようになった。

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