5 月 11 2008

観光タクシードライバーの小噺  芋(いも)2

◆やまいも《山芋》
里に産する里芋に対して、山でとれる芋ということでこの名がある。日本の山野に古くからあったヤマノイモ(自然薯)と、中国から伝来した長芋類があり、後者をヤマイモと呼び区別する。粘りのあることが特徴で主成分は糖質、でんぷん分解酵素を含んでいるので消化がよい。ヤマノイモは非常に貴重なもので、宮廷においても料理の締めくくりとして、芋粥として食された。また、漢方では「山薬」という薬の原料で、滋養・強壮によく効くといわれている。
《自然薯》山芋の自生種で、強烈な粘りけが特徴。
《長芋》全国的に栽培されている。まっすぐな棒状をしていて、粘り気が少ない。
《大和芋》手のひらのような形をしており、正式名はいちょう芋。とろろ芋などと呼ばれることもある。アクが少なく粘りけが強い。
《つくね芋》黒皮系の丹波芋、白皮系の伊勢芋などが有名。強い粘りけをもつ。
◆じゃがいも《馬鈴薯》
南米アンデス山系の高冷地が原産のナス科。日本に伝来したのは16世紀の終わり頃、ポルトガル人によってジャガタラ(ジャカルタ)経由で長崎に運ばれたといわれている。ジャガタライモがつまってジャガイモになった。サツマイモより早い伝来でありながら、普及しなかったのは、当時のものはアクが強く、のどを刺激するいがらっぽさがあったために、日本人の好みに適さなかった。のち、北海道で栽培されるようになり、その風土地味が適合し普及した。ジャガイモの優良品種「ダンシャク」は明治39年「函館ドック」社長、川田竜吉男爵が改良したもの。
◆さつまいも《薩摩芋》
中南米原産のヒルガオ科。15世紀コロンブスによりスペインに伝えられたのが伝搬のはじまり。日本への伝来は17世紀頃、長崎または琉球を経て九州南部のどちらかであるが、元禄の頃には、九州地方にかなりサツマイモは普及していた。急速に日本全土にひろがったのは、享保の飢饉(1732年)のとき、徳川吉宗が食料政策としてこれの栽培に力を入れたことによる。「サツマイモ」という名は、江戸っ子たちが薩摩からきた新作物ということで呼び始めたようだ。

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