5 月 12 2008

観光タクシードライバーの小噺  芋(いも)3

◆こんにゃくいも《蒟蒻芋》
インド原産のサトイモ科の多年草。日本には奈良時代に中国から渡来、精進料理の材料として普及。製法は球茎をつき砕いてもちとし、濃い灰汁に石灰を加えて煮て固めたものであるが、保存はきかない。江戸期なって現在のような粉コンニャクの製法が開発される。消化吸収は悪く97%は水分で栄養はない。ただ、昔から「砂払い」といって整腸の功があるといわれている。
◆くず《葛》
日本の山野に自生するマメ科の多年草。大和吉野の山中に住む国栖(くず)の人々が、葛から葛粉(デンプン)を作り売り出したので、この植物を「クズ」と呼んだといわれている。葛の採集作業はかなりの重労働で、現在でのクズ粉はほとんどジャガイモのデンプンで代用されている。また、根を干したものは漢方薬の一つで葛根という。川端道喜の粽、鍵善良房のくづ切りは吉野葛を使用。
◆クワイ《慈姑》
中国原産で塊茎(かいけい)を食用とするために水田で栽培される。泥中に地下茎をのばし、その先端に球状の塊茎をつけ、その塊茎に翌春伸びる芽が出ているので、「芽が出る、めでたい」にかけて、縁起物の野菜とされ、正月料理としての利用が多い。
◆ずいき《芋茎》
ずいきはサトイモ類の茎をいうが、ふつうはイモ用とは別に、トウノイモやヤツガシラなど、えぐみの少ないものが主で栽培される。また、ずいきの皮をむいて干したものは芋がらともいい、昔からの保存食で生のずいきに比べてカロリーが高く、栄養素も多い。

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