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6月
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京扇子(伝統工芸品)について

 

【京扇子(伝統工芸品)について】

扇子は京都生まれで、その歴史は古く、平安時代にまでさかのぼといわれています。扇子の着想は、一説には、木簡(今で言うメモ帳のような物)を束ねて一端に穴を開け、紐などで繋いだ物が起源であるとされています。木簡とは、細長い木の板で、長さ30㎝くらいのもの。墨で文字を書くために使われました。紙の普及により廃れましたが、荷札には長く用いられたといいます。ちなみに、「おうぎ」の語源は「あふぐ」(扇ぐ)の派生形の「あふぎ」であるといいます。

日本最古の扇「桧扇(ひおうぎ)」は、東寺の千手観音像の腕の中から発見されたものといわれています。平安時代中期には、桧扇に美しい絵が描かれ、また、竹や木を骨として片面に紙を貼った紙扇(かみせん)も作られるようになります。

宮中の女性がつねに手にするようになり、一種のアクセサリーとして使用されるようになります。しかし、まだ朝廷・貴族の服飾品や遊芸用、また、僧侶・神職たちの儀式用としてのもので、一般庶民の使用は禁じられていたといいます。

鎌倉時代になると、禅僧らによって、日本の扇子が中国へ渡ります。また、初めて「垂(さ)げの糸」と呼ばれる飾りが登場します。日本の扇子は中国で変化をとげ、唐扇(とうせん)が日本へ逆輸入されます。唐扇とは裏表に紙を貼り、扇の骨が見えないように改良されたものをいいます。一般庶民へ扇子の使用が許可されたのは室町時代になってからのことです。江戸時代に入ると広く庶民の日常生活へ普及するようになりました。江戸後期には、海外市場へ進出するまでになり、日本の扇子が世界に広まったといいます。ヨーロッパでは、布を貼った「絹扇」へ発展し、高級品として貴婦人を華やかに飾ったといいます。

京都で生まれた扇子は、現在、日本、中国、スペインで作られ、世界中で愛され続けています。資料・京都扇子団扇商工協同組合

 

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